しかし、事実、彼らは、さらにすぐれた故郷、すなわち天の故郷にあこがれていたのです。それゆえ、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。事実、神は彼らのために都を用意しておられました。 - ヘブル人への手紙 11章16節

2011年3月23日水曜日

モレノ#1:「手放すということ ~天に宝を積む~」

以前、教会月報『モレノ』(Monthly Report of the church of the Nazarene in Oyama)に掲載した原稿をアップします。

                               

手放すということ ~天に宝を積む』(教会月報『モレノ』2010年4月号掲載)

2010年1月15日(金)、僕が中学2年生の夏からやっているクリスチャンバンドShine(シャイン)の新年会をしました。2009年の夏頃から活動休止状態にあったので、今後のあり方をハッキリさせるために、メンバーを集め、話し合う時間を持ちました。

大学卒業が1年後に控えるこの時期、それぞれが進路選択のために歩み出して行きます。
メンバー全員の話を聞いているとき、ヨハネの福音書に記されているキリストの言葉を思わされました。
はっきり言っておく。あなたは、若いときは、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる。(ヨハネによる福音書21:18)
自分の行きたいところへそれぞれが進める、というのがこれまでの一人ひとりの歩みでした。
しかし、少しずつ、少しずつ、それぞれの場所へと向かっていて、その歩みはもう既に始まっていました。
それはやはり、主の御手に引かれているのだと僕は思います。
その中で僕らは、徐々に自分の歩きたい所を歩けなくなっていくのだな、と思わされます。
それぞれが、それぞれのステージへと向かっていると感じました。

僕らは何かを選ぶとき、何かに向かって歩み出すときに、
何かを手放すこと、諦めることを選択する必要があるのだと思わされます。
新年会で話したことの結論を言うと、(表向きは)バンドは「活動停止」をすることになりました。
そう、僕らにとって一度手放さなければいけないものは、このバンド活動でした。
しかし、主のみこころならばまた集まり、共に活動をしたいという思いから、
「解散」ではなく、「活動停止」という選択を僕らはしました。

2002年7月28日に結成。
7年半ずっと共にあったバンドの終わりの時でした。

終わりを迎えることに悲しみを覚えたりもしますが、主にあって失ったのだと心から思っています。
「音楽に生きる」ってことをしていた昔の自分では、手放せなかったと思います。
いつの頃からか忘れてしまったけれど、
僕の中でバンド活動に対する執着はなくなっていて、
僕は「音楽に生きる」ということをしなくなっていました。
自分自身の変化を、最近思い知らされ、驚くばかりです。
この7年半を振り返るとき、まず挙げられる変化の内のひとつだと思います。

中高時代の自分の信仰の支え、
神の言への確かな信頼・確信、
ずっと交わりが続いていくだろう信仰の友たち、
バンドを通してのたくさんの人との出会い、
会衆賛美のあり方、
自分自身の賛美への姿勢、など…

2010年の自分自身の年間聖句(Ⅱコリント4:16-18)ではないけども、
失うものにとらわれるのではなく、そこにとらわれていたら見えない部分に目を向けるとき、
神様がこの7年半を通して与えてくださった恵みの多さに気付くことが出来ます。
神様を感謝できていることに、心から喜びを感じます。

だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。わたしたちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。(Ⅱコリント4:16-18)

こうして、バンド活動の「終わり」を迎えて思うのは、この世だけで終わるものではない、という事実です。
キリストにあって、天に宝を積み、
キリストにあって、天の故郷での交わりへとこれは繋がっていくのだと思います。

終末を生きる僕らキリスト者の歩みの中で、
「終わりのとき」を見つめることはとても大切なことだと思います。
今回の活動停止のことを通して、
信仰によって僕らは終わりまでの行いを、
恵みとして色んな形で気付かされ、
受け取ることが出来るのだなと思いました。
主にあって手放すとき、諦めるとき、
自分で手に入れたのではなく、神にあって与えられた、という事実にも気付かされます。

こうやって、バンドの2728日間という歴史を振り返っていく中で、
喜びと感謝に溢れると共に、今後も音楽を通して主を証したいと願っています。
どのような活動が僕に許されるのか。
主がその場所を備えてくださるように、
そして、主に導かれたその先で、喜びをもって賛美出来るように祈り求めていきたいと思います。


*バンド音源は下記URLで試聴可能です。
http://www.myspace.com/shine02728

*活動期間2728日とURLの最後の数字が同じということがビックリです。
(2002年7月28日結成のため、02728)