説教#156:「子と呼ばれる恵み」
「子と呼ばれる恵み」 聖書 マタイによる福音書 9:1-8、出エジプト記 34:4-9 2017年 2月 26日 礼拝、小岩教会 【何と呼ばれるか?】 どのように名前を呼ばれているのかによって、 呼ばれる人と呼びかける人との関係性がわかることがあります。 たとえば、自分が普段、周りの人たちから、 どのように呼ばれているのかを思い返してみると、 そのことをよく実感できるかと思います。 学校の先生や友人たち、また近所の人たちからは、 何と呼ばれているでしょうか。 両親や家族、親戚の人たちは、どのように自分のことを呼び、 子どもや孫たちからは何と呼ばれているでしょうか。 呼び方、また呼ばれ方で、そこにある関係性が何となく見えてくる気がします。 先ほど読んでいただいた、 マタイによる福音書の物語に目を移してみるとどうでしょうか。 この物語において、イエス様は、 自分の元に連れられてきた「中風」と呼ばれる病気を患っている人を、 「子よ」(マタイ9:2)と呼んでいます。 もちろん、イエス様とこの中風の人との間に、 血のつながりがあったわけではありませんし、 この人が幼い子どもであったわけでもありません。 しかし、それでも、イエス様はこの人に「子よ」と言われたのです。